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続・ステンレス配管について

ステンレスには「もらい錆」という現象が起こる。 ステンレス自体は錆に対して優秀な耐性をもっているが、ステンレスとそれ以外の金属が接していて、そこに水が加わると…局所的に微小な電池ができたような格好となり、腐食が進む。錆が出る。 水槽用配管では、そういうことにならないよう支持金具の素材や取り付け位置を吟味しなければならない。 今回、パイプベンダーで曲げ加工をしたステンパイプの一部が錆びた。どうもパイプベンダ側の鉄合金が少々、加工面にこびりついていたようだ。それがもとで表面にうっすら赤さびが浮いた。 ピカールでちょちょっと擦ればスッキリ落ちる程度であり、大した問題ではないのだが、やはり見た目的に気持ちの良いものではないからね。 曲げ加工後のステンパイプは、表面に異物が乗っかっていないかチェック、またきれいに清拭するなり研磨するなりしなきゃいけないね。
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ステンレス

美観向上や機械的強度の確保等を目的に、アクアリウムの配管などににステンレス材を用いる例がある。
特に強く進めるわけではないが、使いたい人は使えばよいと思う。目立った実害はないのだから。


ステンレスは鉄をベースにクロムやニッケルを混ぜた合金。

ただの鉄だと表面からどんどん酸化して錆が進行するが、クロム等を含んでいると表面に緻密で丈夫で薄い酸化被膜ができ、それ以上の腐食を防げる。便利な素材。



しばしば、ステンレスが持つ抗菌作用が、生物濾過に関与する微生物に影響を及ぼすのではないかとの指摘がある。

これは、たとえば、洗濯機の洗濯槽にステンレスを用いてカビの発生を抑制することを謳った製品があるなど、市販のステンレス製品からの連想だろう。

しかし、必ずしもステンレス=抗菌ではないことに留意したい。

抗菌性を示すステンレス製品には、意図的に、抗菌性を持つ成分である銀や銅を合金中に含ませたり、あるいは製品表面に抗菌性を持つコーティングを施したりしている。
あえてコストをかけて素材を改良し、付加価値商品として売り出している。

また、ステンレス(表面処理にもよるだろうが)はプラスチックに比べ汚れの付着自体が少なく、付着しても洗浄が比較的容易で、そのためにカビや雑菌の温床となりにくいというのもある。

このあたりがいろいろこじれて、ステンレス=抗菌というイメージが作り出されたのだろう。


アクアリウムの配管に用いるような一般的なステンレスパイプや、機材を保持するために用いるような一般的なステンレス線は、SUS304や316、430などがよく使われている(はず)だが、これらには銀や銅など、高い抗菌性を持つ金属は用いられていない。安価な製品であれば、価格を上げるような抗菌コーティングもされていない。ゆえに高い抗菌性は持ちえない。
汚れの付着が少ないのは、メンテナンス上は歓迎することはあれ、忌避することは無いだろう。


一方で、ステンレスの主成分である鉄やニッケル、クロムなどが、魚や植物へ影響を及ぼすことを危険視している人も多いかもしれない。

もちろん、ステンレスからこれらの金属が全く溶けださないとは言えないが、無視できる(金属アレルギーの魚でもいれば話は別だが…)ほど少量だ。
ステンレス自体は不動態被膜によって保護され、錆びにくい≒溶けにくい性質がある。ステンレス材から様々な成分が、どんどん溶出していって、系全体に有害な濃度で広がっていくというのは、生物が住めないような極端な酸性とか、ひどい水質でもない限り、あり得ない。だから食品や薬品の工場にも、我々が日々使う鍋釜・食器にも用いられている。
クロムと言えば、毒性の高さで名高い六価クロムを思い出すが、水槽内の環境ではそもそも発生し得ない。

それでも心配なら、不動態被膜の強化でもしてみればいい。
薄い(コンマ何%とかの薄さでよい)クエン酸の水溶液を60度程度に加温しながら、3時間か5時間か、ステンレス材を漬けておく。そうすると、部材表面から鉄のみがちょっと抜け、相対的にクロムの比率が高まる。
ステンレスの耐食性は、表面のクロムと鉄の比率が関与しているが、一般に、クロムの比率が高い方が耐食性が良い。つまり、クエン酸漬けにすることで耐食性が高まるわけだ。
大磯砂の酸処理ならぬ、ステンレス材の酸処理というわけだ。大磯砂の処理程には、必要性は感じられない気もするが…


ということで、淡水アクアリウムの配管などにステンレスを用いても、濾過や生体への影響は無いか、あったとしても無視できるほど軽微と考えてよいだろう。


当方は水槽内の給排水パイプや外部フィルターからの配管の一部に、市販のステンレス管を用いているが、水草・魚等への悪影響は特に見いだせない。
SUS304はもとより、耐食性に劣るとされるSUS430でも、特に錆が進行したり、配管の肉厚が減ってきている様子は見受けられない。間違ってステン巻きのパイプを使ったときはひどかったが。

少なくとも、水草であればモス、ミクロソリウム、グロッソ、バコパ、キューバパール、リシア、カボンバ、マツモ、アナカリス、ウオーターローン、有象無象のコケ(藻類)たちは問題なかった。
魚であれば、ギンブナ、ドジョウ、タナゴ類、モツゴ、ナマズ、メダカ類、スマトラ、ネオンテトラ、ラミーノーズ、クラウンローチ、プラティ、ゼブラダニオ、オトシン、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ、タニシ類あたりは問題なかった。

もともとは、コケや汚れの付着が減るのではないかと思ってステンレス配管にしたが、たしかにパイプの内側の汚れはつきにくくなっているものの、外側の水に触れる部分にはコケがお構いなしに生えてきてがっかり。

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